四海鏡

漫画と音楽と妖怪とトマトジュースが好きです。

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『「怪獣酒場」大図鑑』好評発売中!

2016年2月15日、宝島社よりTJムック『「怪獣酒場」大図鑑』が刊行されました。

ウルトラ怪獣をモチーフにした円谷プロさんの公式居酒屋である、川崎の「怪獣酒場」さんおよび大阪の「元祖怪獣酒場」さんの情報をたっぷりと詰め込んだファンブックです。また、怪獣酒場をモチーフにした、アニメや漫画などの作品群も取り上げています。
さらに、怪獣酒場のメニューやイベントを入り口にして、歴代の人気怪獣を取り上げた、いわゆる「怪獣図鑑」的な記事もたっぷりと載っているイカした1冊であります! ガイガン山崎さんによる超獣紹介や、床山皇帝さんによる「宇宙人・怪獣連合 連合会長選挙」候補者解説などが掲載されているので、全国1000万人の阿修羅地獄ファンは必携の書と言えましょう。

TJムック『「怪獣酒場」大図鑑』

自分は編集業務や一部記事の執筆などでお手伝いさせていただきました。今回もチェーンソー兄弟の長兄・サマンサ五郎さんにメイン編集を担当してもらっております。
ちなみに企画立案を担当したのは「怪獣酒場店長 バルタン星人」さんです(笑)。お世話になっている齋藤貴義さんによる、バルタン店長へのインタビューも載ってるよ!

ところで本ムック、ありがたいことに意外な層からも注目を集めているようでして。
そう、ウルトラシリーズ大好きアイドル・アンジュルムの相川茉穂さんと、同グループのリーダー・和田彩花さんの対談記事が、ファンの皆さんに興味を持っていただいているようなんですね。

普段は美術マニアとして知られる和田さんが、相川さんに仏像や浮世絵の話を熱く語っているそうなのですが、今回は立場が逆転!
相川さんがウルトラ怪獣の魅力(主に散り際の)を語りまくり、和田さんが圧倒され続けるという、ハロプロファン必読の対談となっております。


この謎めいた企画の誕生経緯なのですが、もともと編集をしてくださったサマンサ五郎さんがアンジュルムの新メンバーブログもチェックしているハロヲタであり、打ち合わせ時に「アンジュルムに、どうもウルトラ好きらしいメンバーが……」と、相川さんインタビュー企画を提案。以前、著書を担当した噺家立川志ら乃師匠の影響でハロプロ関係のライブに何度も足を運んでいた社員Sさんが「えっ、そうなんですか、それいいですね~!」とOKを出したのでした。
ただ、ファミリー層や女性客(実際に川崎怪獣酒場に取材に行った日などは、なんと店内の4割以上が女性客!)が多いとはいえ、純然たる「居酒屋」でのインタビュー記事が未成年の女性ただひとりなのはどうか……という声もあったので、社員Sさんから、アンジュルムの成人メンバーであり相川さんとも仲が良い和田さんにも参加していただこうという案が出まして、結果的に相川さんが和田さんに「ウルトラ怪獣の素晴らしさをプレゼンする!」という、おそらく前代未聞のガールズ対談記事が爆誕したわけです。

取材当日、相川さんはウルトラ怪獣だらけの怪獣酒場に超テンションアップ! 自宅から「お風呂でも読んでます」という愛読のムック
『大人のウルトラ怪獣大図鑑』を持参し、我々取材陣の想定をはるかに超越したウルトラ愛トークを惜しみなく発揮していただいたのでした(対談収録が終わった後は、店内の装飾などをバッチリと写メったりなどもしておられました)。
ブログでも紹介してくださり、相川さん的にも楽しい仕事になったようで、お願いした私たちとしても、じつに良い結果になったのではないかと。
ameblo.jp

相川さんから「怪獣ってどういう死に方をするかで個性が出るなって……」などの名言が次々と飛び出し、最終的には尊敬する先輩である和田さんを「あのウルトラ怪獣」に喩えるという(しかも和田さんのグループでの立ち位置&新曲「ドンデンガエシ」PVでの動きを分析しての考え抜かれた結果の発言!)、なかなかエキサイティングな記事になっております。

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ウルトラ怪獣ファンもアイドルファンも、『「怪獣酒場」大図鑑』、ぜひご一読を。


余談ですが、ウルトラ怪獣には妖怪をモチーフとした個体も多く存在することもあって、取材中、たまに妖怪の話題に移ったりしたのですけれども。
その時の和田さん、目がキラキラと輝いて(端的に言うとウルトラ怪獣の話をしてる時の相川さんと同じになっている)熱く妖怪について語り出しておりました。
実際そのトークは、妖怪好きの自分としてはたいへん面白いものだったのですが、残念ながら今回のムックの趣旨とは異なるのでカットと相成りました。機会があれば妖怪ネタの本で、また和田彩花さんに取材してみたいものですね(笑)。


……ところで本記事、相川さんに取材しましょうと提案したサマンサ五郎さん本人が、取材・構成も担当しているわけです。
当初は「ハロプロは仕事でなく、あくまで趣味として関わり続けていきたい『聖域』なので……」などとサマンサ五郎さんが語っていたので(私は「そ、そうですか……(聖域ってなんだよ怖っ)」と返しました)、別のライターさんに取材を依頼しようという流れになっていたものの、スケジュールなど諸々の都合により、やはりサマンサ五郎さんにお願いすることとなったわけです。
で、やはりウルトラシリーズアンジュルムもしっかりと情報を把握しているサマンサ五郎さんが担当したのは、結果的には当日の取材現場雰囲気的にも記事クオリティ的にもバッチリで、今からするともう他には考えられない、というぐらいのベストな判断であったと思っているのですが。

私がうっかり、日本が誇る炎上モンスター・前Qさんに、この話(ハロプロは聖域なので仕事でメンバー本人に会うべきではないため別のライターさんに取材お願いしたいのだけれど云々)を伝えてしまったところ、「そんなのただの詭弁だよ!」「ま、感想としては『寝言は寝てる時に言うべき』ってことだね……」などの、ありがたい言葉を頂戴する事態に!

しかし2月15日現在、当の前Qさんはi☆Risにハマりまくった結果、ライブで「尊い……」と涙を流し、さらには「i☆Risは趣味として関わり続けていきたい……」などと呟くような人間となってしまっているのです! 前Qさん、寝言は寝て言ってください!!!!

これ、嘘のような本当の話。怖いですねぇ……怖い怖い。