I am Legend（旧時代の怪物）

新型ウイルスの影響で延期や中止になった案件の連絡に翻弄されて、本来もう終わっている筈の作業が手元にまだまだあるわ、それなのに入金は全然ないわで、もう発狂しそうでウケますね。

いや、全然ウケないんですけどネ。

そういえば小林よしのり氏、ここ最近ずっと「新型ウイルスはインフルエンザと比べて、ぜんぜん大したことじゃないのに、現政権による緊急事態宣言を待ち望んでるヤツらは頭おかしい」の論調で話を進めてるんですけども。
自分も現政権に対しては割と批判的スタンスを取ってきてたし、補償も保証もフワッとしたままの緊急事態宣言って、ちょっとどうなのって考え方ではありますが。それにしても、よしりんによる下記のリンク先の記事の締め方、ちょっとね。

軽症者・あるいは無症状の人は、いずれ回復し、「集団免疫」を獲得した戦士に変身して、感染を止める壁になるのである。
小林よしのりオフィシャルWEBサイト

“集団免疫”を“獲得”した“戦士”への“変身”……！！！！

あんまりにも勇しすぎて、なんだか藤子・F・不二雄「流血鬼」の物語終盤における「マチスン・ウイルス感染者は吸血鬼のような化物に変貌したんじゃなくて、旧人を超えた新人類へと進化を遂げただけだったんだよー！」「な、なんだってー！！！！」みたいなノリになっちゃってて、ちょっとウケますね。

いや、全然ウケないんですけどネ。

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元ネタであるリチャード・マチスン『地球最後の男』（現邦題は『アイ・アム・レジェンド』）における「価値観の逆転」というテーマを、異なる意味合いで成立させた、オマージュ……というか、漫画という表現での本歌取みたいな作品ですね、藤子・F・不二雄『流血鬼』。そもそもタイトルも『アイ・アム・レジェンド』の旧邦題である『地球最後の男』のさらに旧邦題である『吸血鬼』の逆転なわけで。
新型ウイルスによる自宅作業などで時間が発生した方は、是非2作品の読み比べを。私は自宅作業で発狂しそうな状況のため、改めての読み比べなどもせず、この記事をサラッと書いているのですが……。

Amazon.co.jp | リチャード・マシスン『地球最後の男』